「毎月、他部署から届く複数のExcelやCSVを、手作業でコピー&ペーストして集計している」
「担当者しか分からないマクロや関数が残っていて、引き継ぎができない」
企業のDX推進をご支援する中で、業種を問わず繰り返し耳にしてきたお悩みです。
株式会社モコベルCEOの丹野です。
このたび、私が執筆した書籍『今すぐ使えるかんたん Excelパワークエリ 完全ガイドブック』(著者名:パワ実)が、技術評論社より2026年10月20日に発売されました。
Power Apps、Power Automate、Power BIに続く、Power Platform関連の4冊目の入門書です。
本書は、冒頭のようなお悩みの解決策の一つである Excelのパワークエリ(Power Query) を、プログラミング経験のない方でも業務で使えるようになることを目指して執筆しました。
この記事では、本書の内容と、組織でPower Queryを活用いただく際のポイントをご紹介します。
- 書籍概要
- なぜ今、組織でPower Queryなのか
- 本書の3つの特徴
- 組織で活用いただく際のヒント
- 著者より
書籍概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 今すぐ使えるかんたん Excelパワークエリ 完全ガイドブック |
| 著者 | パワ実(株式会社モコベル 代表取締役 丹野由加利) |
| 出版社 | 技術評論社 |
| 発売日 | 2026年10月20日 |
| 判型・頁数 | B5変形・336ページ |
| 定価 | 2,640円(本体2,400円+税10%) |
| ISBN | 978-4-297-15895-8(紙)/978-4-297-15896-5(電子版) |
なぜ今、組織でPower Queryなのか
Power Queryは、Excelに標準搭載されている「データの取得・変換・読み込み(ETL)」の機能です。
一度手順を登録しておけば、翌月以降は 「更新」ボタン1つで同じ整形・統合作業を再実行 できます。
組織の視点で見ると、Power Queryには次のような価値があります。
- ノーコードで始められる:VBAのようなプログラミング知識がなくても、画面操作で変換手順を作れる
- 手順が「見える化」される:「適用したステップ」として処理の流れが残るため、属人化しにくく引き継ぎやすい
- 元データを壊さない:元ファイルはそのままに、変換結果だけを出力できる
- Power BIにもつながる:同じ仕組みがPower BIでも使われており、データ活用の次のステップへ自然に進める
一方で、機能や操作が多く、初心者にとっては学習のハードルが高いのも事実です。
本書は、このハードルをできるだけ下げることを意識して構成しました。
本書の3つの特徴
1. 「なぜPower Queryを使うのか」から始める
いきなり操作手順に入るのではなく、第1章で「Power Queryで何ができるのか」「関数やVBAとどう使い分けるのか」「どんな業務が楽になるのか」を整理しています。
社内で導入を検討する際の説明材料としてもお使いいただけます。
2. 現場でよくある4つの業務ケースで学ぶ
実践編では、現場で頻繁に発生する業務を題材に、手を動かしながら学びます。
| ケース | テーマ |
|---|---|
| ケース1 | 毎月のCSVデータを自動で統合して最新化する |
| ケース2 | 年度ごとに列構成が違うデータをまとめて分析する |
| ケース3 | 売上・顧客・商品など異なるデータを突き合わせる |
| ケース4 | テーブル形式になっていないマトリクス表を分析用データに整える |
各ケースは「どのようにデータ変換したいか考えよう」から始まります。
操作を覚えるだけでなく、業務の課題を整理し、変換の流れを設計する考え方が身につくようにしています。
3. 「使い続ける」ための運用ノウハウと生成AI活用
発展編では、更新エラーへの対応、クエリの整理・最適化、PDF・Web・SharePointフォルダーなど様々なデータの取り込みを解説しています。
さらに最終章では、Copilotなどの生成AIを使って、操作手順を調べたり、カスタム列のM言語の式を作ってもらったり、エラーの対処法を相談したりする方法も紹介しています。
作って終わりではなく、現場で運用し続けられること を重視した構成です。
組織で活用いただく際のヒント
本書は個人の学習はもちろん、組織での展開にもご活用いただけます。
| 立場 | 活用イメージ |
|---|---|
| DX推進・情シス担当 | 社内のデータ活用・業務自動化の入門教材として |
| 研修担当 | 新任者・業務部門向け研修のテキスト/事前学習教材として |
| 業務部門の担当者 | 毎月の定型集計を自分で自動化するための実践書として |
本書で使用しているサンプルファイルは技術評論社のサポートページからダウンロードできるため、研修やハンズオンの題材としてもそのまま使っていただけます。
著者より
これまで多くの市民開発者の方を支援してきて、気づいたことがあります。
Excelファイルを1つ1つ開いてコピー&ペーストしたり、フィルターや関数式を駆使して手作業でデータを整形したりしている方が、想像以上に多いということです。
本来、こうした作業は誰にとってもうんざりする、できればやりたくない仕事だと思います。
Power Queryを使えば、毎日・毎月繰り返しているExcel上でのデータ整形処理が、ボタン1つで済むようになる可能性があります。
今まさにこうした手作業を続けている方には、ぜひExcel Power Queryを学んで、今の作業を楽にしてほしい。
本書には、その思いを込めました。
また、前回出版したPower BI本では、Power Queryの機能についてはあまり詳しく紹介できていません。
Power BIを使っている方にも、データ整形の部分を深めるための参考書として、ぜひ手に取っていただければうれしいです。
モコベルの支援サービス
モコベルでは、本書の内容をベースにした研修や、現場での定着までの伴走支援を行っています。
Excel Power Query/Power Platform研修
本書をテキストとした研修はもちろん、自社の業務データを題材にしたハンズオン形式にも対応しています。
- 本書を社内研修のテキストとして使いたい
- 自社のデータ・業務に即した内容で学びたい
市民開発者向け技術メンタリング
つくり始めた市民開発者を、Microsoft 365・Power Platformの専門家がTeamsチャットとオンライン会議で継続的にサポートする、月額制のサービスです。
Power Queryで作った集計の更新エラーや、「この変換はどう組めばいいのか」といった実装中の疑問にも対応します。
Copilotで考える業務改善ワークショップ
参加者が実際に担当している業務を題材に、Microsoft Copilotとの対話を通じて改善アイデアを具体化する、3時間の実践型ワークショップです。
「どの業務をPower Queryで自動化すべきか」を見つけるところから始めたい方におすすめです。
「社内でPower Queryを広めたい」「研修で本書を使いたい」といったご相談も歓迎しています。
お気軽にお問い合わせからご連絡ください。